光悦謡本 舟橋
光悦謡本 舟橋  [フナハシ]

この「舟橋」は、世阿弥作の謡曲、古活字版謡本(うたいぼん)の特装本である。厚手の雁皮紙に胡粉(ごふん)を引き、梅、木賊(とくさ)、葛葉(くずのは)等の文様を雲母刷りにしている。本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が京都の嵯峨で作った私家版(しかばん)を「光悦本」(こうえつぼん)という。広義には「光悦本」を含め「嵯峨本」(さがぼん)と称されている。日本の版本の中でも、特に美しい版本として有名である。本書は、鴻山文庫(宝生流謡本版元書店・社主江島伊兵衛氏の能楽コレクション)の所蔵印あり。保存状態も良く、特に華麗な装飾を施している特装本の特徴をすべて備えており、非常に貴重な光悦本といえる。

光悦謡本 舟橋


[出版者不明] ; 江戸時代初期刊

全ページをご覧いただけます。全ページのPDF
768.4/03 00964690
<書誌詳細表示>