Laudes Beatae Mariae Virginis.
「聖処女マリア讃歌」 1896年
コッカレルはモリスの秘書であったが、父であるダグラス コッカレルも製本工房を持ち、ケルムスコット・プレスの本の製本に関わっている。この本の内容は、13世紀初頭にイギリスの写字生(修道院などで写本をしていた修道士のこと)によって筆写された詩篇書に含まれるラテン語の賛美歌である。旧約詩篇各節冒頭の一行が赤で刷られ、それに続いて賛美歌の4行連が続いている。ケルムスコット・プレスで刷った最初の黒赤青の三色刷。本書はトロイタイプの活字を使用。
Laudes Beatae Mariae Virginis.
Kelmscott Press, ; 1896